現在までの学修単位数の状況を学期ごとに経時的に確認できます。この単位数グラフは、
① 履修登録をした単位数
② 合格をして取得した単位数
③ GPAに算入された単位数
(たとえば、編入などにより認定された既修得単位数はGPAに算入されません)
④ 卒業要件を充たしている取得単位数
が、それぞれ別に表示されます。
ご存知のとおり単位数については大学設置基準(法定)で学期ないし年間に履修可能な単位数に上限を設けるなどの措置をして卒業に必要な単位数を大幅に超えた履修をしないよう留意することが求められています。
履修をした授業科目に標準的に必要とされる学修時間(授業時間+授業外学習時間(講義・演習の場合、一般に授業時間の2倍))を確保し、学び修めることを確実にするためです(これを受けてほとんどの大学では年間ないし学期あたりの履修登録単位数を制限しています[キャップ制])。これは単位制度の実質化と呼ばれており、現在の日本の大学制度の典型的な課題になっています。
これへの対応として本学では制度により履修制限をする方策をとらず、学生諸君に単位制度の実質化が意図していることと、GPAの特性(必要以上に履修をすればその分、無理な学修負荷が強いられ学修成果を損なう危険率が増す)を理解してもらうことと、ここで確認できる情報をチェックすることによって、自主的に規制する策をとりました。
このグラフには単位制度が妥当に機能し実質化していると判断される基準線が示されています。中間にドットのない青い直線です。このラインは卒業要件単位を4年間で等分に充たしていくと想定したときに、そのおよそ3割増しで履修していくケースを示しています。したがって、このラインを目安に、これを大きく超えて履修し(別の青色のグラフ)単位を取得(緑色グラフ)していくような学修の仕方は「履修しすぎによって個々の授業への十分な学習時間が確保できなくなり、全体の学修成果の実効性やクオリティが低下している」ことを示唆するものとなり、望ましくありません。また、そのように学修しても現在の大学制度下では努力の成果としてほめられることもありません。
現実的にいうと1、2年次には、この基準線を上回る履修と単位取得がなされることでしょう。しかし、最終的にはこのラインに近づいていくように調整的に履修するよう学修計画を立てることが好ましいといえます。
なお、グラフの背景に色分けしているゾーンは4年間の学修を終えた時点で到達することが望ましい取得単位数のエリアをあらわしています。水色の領域は卒業要件単位を充たしていない範囲、緑エリアは単位制度が実質化していると評価されるセイフティゾーン、黄色は妥当な水準を20%以上超えているイエローゾーン、赤の部分はそれが40%を超えているレッドゾーンをあらわしています。
現在までに単位取得している授業科目の成績について、そのレターグレードの構成割合を円グラフで確認できます。
本学のレターグレードはS、A、B 、C、Dの5段階です。このうちDは不合格をあらわしています。
ほかに編入学などに伴う既修得単位などの認定単位としてCRまたはN(どちらの記号も同じ意味)、評価未定M、評価保留Hがあります。このグラフでは上記5段階評価以外の指標はetcとして一括して示しています。