お茶の水女子大学では、授業時間外の学修時間の長さとGPAスコアのあいだに高い相関関係があることを確認しています。このことはつぎの二点でとくに重要なことを示しています。第一に、やはり授業の準備をしたり、振り返ったり、その課題に取り組んだりすることに時間をかけるほど学修成果が上がることが示されていること、第二に、成績評価はそうした学修努力に見合うかたちで適切になされていることが確認できることです。常識的には当然の関係ですが、この関係が希薄だという大学もある現状からすると、教育の質保証を語るわたしたちとしては一安心できる結果です。